今日は、腎研クリニックの取り組みについて一つご紹介できればと思います。
腎研クリニックのグループ会社では、安心・安全なタンパク質育成を研究する研究所があります。
1)沖縄県中城村、
2)インドネシア・ブレベス、
3)フィリピン・ダバオの3カ所に研究所が有り、
ヤイトハタ(沖縄の方言ではミーバイと言います)やバナメイ・エビの養殖を実際に行い、安全・安心なタンパク質を如何に作るかを琉球大学や民間企業と共に研究をしています。
「より健康であるために必要なことは何か?」を研究することが腎研グループのテーマの一つです。このテーマを考えるにあたり、私たちは食に関しても深く研究することが必要だと考えています。
私たちの身体は食によって作られていると言っても過言ではありません。
何をどの様に食べているかによって、身体に大きく影響します。
法律など国が定める規制の対象から外れていても、化学的な物質によって生産されている餌を用いて育った魚介類は人体に悪影響を及ぼすものがあるかもしれません。
天然の魚と言っても、マイクロプラスチックで汚染された海で獲れた魚からは、人間の体内に蓄積される有害物質が含まれており、ガンの発生や免疫力低下を引き起こすと考えられています。
また、プラスチックには「環境ホルモン」作用がある物質が含まれており、生殖能力の低下招くとの懸念が指摘されています。
このような環境で生きる私たちにとって、より健康で有るために必要な安心・安全なタンパク質の開発を目指しています。
そして、近い将来、透析治療を受ける方が食べ易いリンやカリウムの含有量が少ないタンパク質や、血液をサラサラにし脳梗塞の発症リスクを抑制できるそんな食材開発ができればと地道な研究を続けています。
医療の視点から私たちが口にする食材はどう有るべきか、まだまだ多くの研究が必要ではありますが、大学の学生や研究員そして、私たちのメンバーもこれからも研究を通じて将来に夢を膨らませています。
先ずは陸上養殖で生産される「安心・安全」なヤイトハタとバナメイ・エビの生産から・・・。
【参考資料】
世界経済フォーラム資料
http://www3.weforum.org/docs/WEF_The_New_Plastics_Economy.pdf
環境省資料 プラスチックを取り巻く国内外の状況
http://www.env.go.jp/council/03recycle/y0312-01/y031201-s1r2.pdf
環境省資料 海洋ごみとマイクロプラスチックに 関する環境省の取組