院長からのご挨拶

日々、格別のご厚情を賜り、心より厚く御礼申し上げます。

この度、当クリニックは、血管活性化医療 腎研クリニックとして新たにスタートすることになりました。なお一層のご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

 

1. 腎医療

我が国の腎臓病の第一人者で日本腎臓学会を創設した日本大学名誉教授の大島研三先生と日本大学(駿河台)循環器科教授の梶原長雄先生および講師の越野正行先生(前腎研クリニック院長)らが、慢性腎機能低下に陥った患者様や維持透析が必要となった患者様に対して、生活の質を改善させる診療を提供する目的で腎研クリニックを開設されました。

 

2018年5月には院内の改修工事を終え、さらなる安心・安全・快適な診療を提供できる体制を整えております。最近では、慶應義塾大学医学部腎臓・内分泌・代謝内科、日本大学病院循環器内科、順天堂大学泌尿器科の医師らの協力を得て、日々診療を遂行しております。

 

2. 血管活性化医療

医学の進歩とともに、人類の寿命は延び続けている反面、脳梗塞や脳出血の患者が激増しています。寝たきりの病人や、自力で生活することが困難な病人も多く見られるようになりました。長寿はもちろんのことですが、単に生きているということではなく、尊厳を保ちながら人間らしく過ごせることが求められています。

特に脳梗塞や脳出血などの場合には、発症とともに身体の自由を失い、社会的な役割を果たすことが困難になり、一瞬にして人間の尊厳が奪われ、人生が180度変わってしまうことにもなりかねません。

 

このような現状に向き合うべく、病気を未然に防ぎ健康に戻すための医学研究を推進することを目的に、1997年に東京大学名誉教授の大内尉義先生、慶應義塾大学医学部助教授の都島基夫先生、日本医科大学連携教授の福生吉裕先生、金澤の4名で日本未病システム学会を設立しました。すなわち、病気になる前の状態を「未病」と位置づけ、詳細な検査により未病を察知し、未病のうちに治療することで、多くの方がもとの健康状態に戻れることを、50年あまりの研究および臨床により証明してきました。これらの知見をもとにして、当院の血管活性化医療は誕生しました。

 

一人でも多くの患者様が、病気になる前の状態で積極的に検査・治療し、生涯にわたって健康で心豊かに生きられる高齢社会を実現する一助になればと心より願っております。

 

 

院長  金 澤 武 道