昭和53年 7月 1日 日本大学医学部助手
昭和53年12月 1日 日本大学医学部講師
昭和56年 2月 1日 日本大学医学部外来医長
昭和58年10月 1日 日本大学医学部付属看護専門学校兼担講師
昭和58年 4月 1日 日本大学医学部講師(専任扱)
平成 2年12月 1日 日本大学医学部専任講師
腎研クリニックの人工透析の特徴
当院ではオンライン透析を中心に行なっておりますが、患者さまの状態に合わせて透析治療の方法を変えております。
例えば、オンライン治療はアルブミンなど体に必要な蛋白も除去してしまうため体調を崩される患者さまもいらっしゃいます。
そうした事態を引き起こさないためにも、患者さま一人一人のデータを管理し、患者さまにとってどんな治療を行うことが大切なのかを常に把握し、最適な治療を目指しています。
例えば、オンライン治療はアルブミンなど体に必要な蛋白も除去してしまうため体調を崩される患者さまもいらっしゃいます。
そうした事態を引き起こさないためにも、患者さま一人一人のデータを管理し、患者さまにとってどんな治療を行うことが大切なのかを常に把握し、最適な治療を目指しています。
透析治療について
透析治療とは
腎臓の機能が正常の10%以下に低下すると、尿から老廃物や水分が適切に排泄されなくなり、尿毒症・水分過多による心不全等の症状が出てくる危険性があります。
その際に、本来は腎臓を介して尿に捨てている老廃物・余分な水分を除去していく代替治療が必要になります。それが透析療法です。
透析療法は「血液透析」と「腹膜透析」の2種類
透析療法には「血液透析」と「腹膜透析」の2種類の治療法があります。
「血液透析」は血液を濾過する体外の装置を使って血液を浄化する方法です。
全透析患者数の97%が血液透析を受けていると言われ、透析施設に週3回通い、1回約4時間の治療を行うのが一般的です。
「血液透析」は血液を濾過する体外の装置を使って血液を浄化する方法です。
全透析患者数の97%が血液透析を受けていると言われ、透析施設に週3回通い、1回約4時間の治療を行うのが一般的です。
「腹膜透析」は患者さま自身の腹膜を通して行う治療方法です。
病院での診察は月1〜2回程度で患者さまの負担が少ないと言われていますが、次第に血液濾過が十分行えなくなり「血液透析」に移行するのが一般的です。
*当院では「血液透析治療」のみです。「腹膜透析治療」は行なっておりません。
病院での診察は月1〜2回程度で患者さまの負担が少ないと言われていますが、次第に血液濾過が十分行えなくなり「血液透析」に移行するのが一般的です。
*当院では「血液透析治療」のみです。「腹膜透析治療」は行なっておりません。
血液透析療法を知る
「腹膜透析」と対比される「血液透析」には、大きく分けると次の3種類に分かれます。
1「血液透析(HD)」
2「血液濾過(HF)」
3「血液濾過透析(オンラインHDF)」
2「血液濾過(HF)」
3「血液濾過透析(オンラインHDF)」
腎研クリニックでは血液濾過透析(オンラインHDF)を推奨しておりますが、アルブミンの漏出が激しいなど、患者さまの体調に合わせた血液透析を行なっています。
近年オンラインHDFが推奨されている事もあり、オンラインHDF以外の治療を受けられないクリニックが増えて参りました。
当院では血液透析3種類(HD、HF、HDF)の治療も行うことが可能です。患者さまの検査データに基づき体調に合わせた治療を行っています。
1.血液透析(HD)
腎研クリニックではHDF(血液透析濾過)を推奨しておりますが、患者さんの個別の要望に対応するべく、HD(血液透析)も行なっております。
腎臓の機能低下を補完するために、人工腎臓のフィルター(ダイアライザー)を介して、血液から老廃物や余分な水分を除く治療が血液透析と呼ばれる治療方法です。
透析回数は週に3回で1回あたりおおよそ4〜5時間の治療時間を必要とします。透析治療の間には毎分150ml〜250mlの血液を体内からダイアライザーに通し血液を浄化します。
腎臓の機能低下を補完するために、人工腎臓のフィルター(ダイアライザー)を介して、血液から老廃物や余分な水分を除く治療が血液透析と呼ばれる治療方法です。
透析回数は週に3回で1回あたりおおよそ4〜5時間の治療時間を必要とします。透析治療の間には毎分150ml〜250mlの血液を体内からダイアライザーに通し血液を浄化します。
2.血液濾過(HF)
限外ろ過圧を用いて透析器と同じ構造をした血液ろ過器(ヘモフィルター)から、血液中の水分と老廃物、電解質をろ液として除去します。
除去したろ液の代わりに透析液と類似した成分からなる補充液を回路より血液内に注入します。補充液は血液中に直接注入する
ため、点滴する薬と同じくきれいな薬剤です。1回の治療でろ液として除去する量は、通常体重の1/3以上とされています。
血液透析と比べると体にたまった大きな物質の除去性能に優れていますが、小さな老廃物の除去は劣ります。また、血液透析と比べ血圧低下を起こしにくいため、透析困難症(血液透析によって血圧低下等を起こす)、緑内障、心臓に障害がある、透析アミロイド症などの患者さんの治療に向いています。
除去したろ液の代わりに透析液と類似した成分からなる補充液を回路より血液内に注入します。補充液は血液中に直接注入する
ため、点滴する薬と同じくきれいな薬剤です。1回の治療でろ液として除去する量は、通常体重の1/3以上とされています。
血液透析と比べると体にたまった大きな物質の除去性能に優れていますが、小さな老廃物の除去は劣ります。また、血液透析と比べ血圧低下を起こしにくいため、透析困難症(血液透析によって血圧低下等を起こす)、緑内障、心臓に障害がある、透析アミロイド症などの患者さんの治療に向いています。
3.血液濾過透析(オンラインHDF)
腎研クリニックでは、オンラインHDF(血液透析濾過)を行なっております。
HDF(血液透析濾過)とは、血液透析に濾過(ろか)を加えた治療方法で、オンラインHDF(血液透析濾過)とオフラインHDF(血液透析濾過)があります。
オンラインHDF(血液透析濾過)はオフラインHDF(血液透析濾過)に比べより多くの補充液を点滴を用いて投入する事が可能です。
時間あたりに投入できる補充液の量が濾過できる量に影響します。オンラインHDF(血液透析濾過)が補充液を24〜48L投入できるのに対しオフラインHDF(血液透析濾過)は8〜10Lの投入に止まります。
効果的な濾過を行うにはオンラインHDF(血液透析濾過)が優れているため、腎研クリニックではオンラインHDF(血液透析濾過)を採用しています。
オンラインHDF(血液透析濾過)は、HD(血液透析)と比較し、
1)食欲の増加
2)血圧の安定
3)貧血の改善
4)老廃物の除去
5)心臓の負担軽減
などメリットが多くあります。
HDF(血液透析濾過)はHD(血液透析)と比較し、小分子の除去が出来ないなど一部デメリットもありますが、HD(血液透析)では除去できなかった老廃物を除去できるなど多くのメリットがある腎臓代替療法と言えます。
メリット | デメリット | |
血液透析(HD) | ・小分子量の物質を効率的に除去できます、 | ・中〜大分子量の物質の除去が困難 |
血液濾過(HF) | ・中〜大分子量の物質を効率よく除去できる ・HDよりも循環動態が安定 | ・小分子量の物質除去効率は劣る ・置換液が必要となる |
血液濾過透析(オンライン透析)(HDF) | ・広い分子量範囲の物質を除去できます ・透析困難症、透析アロイドーシス、レストレックス症候群への効果が高い | ・アルブミンの漏出が多い |
*腎研クリニックでは、オンライン透析を中心に透析治療を行なっていますが、
患者さまの状態に併せて治療方法を決めています。
患者さまの状態に併せて治療方法を決めています。